once upon a time,

Iris Tradをビール片手に聞くのが好きなエンジニアが、機械学習やRubyにまつわる話を書きます

「デジタル教科書教材協議会設立シンポジウム」参加しました

さる7/27に、デジタル教科書や教材を推進する民間中心の団体、デジタル教科書教材協議会が発足しました。
シンポジウムの内容は、各種記事がまとめていますし、内容の要約は、片山さんがこちらにまとめてくださっていますのでご参考にしてください。
Usreamは前半がこちら、後半(孫氏講演から)がこちらにあります。

会場には600人超、ニコ動・Ustなどネット視聴は1万人以上(翌日の文科省の懇談会で報告されています)というほどの熱気でした。ソフトバンク孫氏の終始熱いプレゼンに会場が魅了されていたようにも思います。また、藤原氏の軽妙なトークも会場が湧きました。デジタル教科書に対する期待が伝わってきたと思います。
一方で、先にものを作ってしまえ、実証実験してしまえ、という姿勢は、子ども達に何を教育すべきなのか、それは本当にデジタル教科書・教材が答えなのか?というところが、孫氏、藤原以外ほとんど触れられておらず残念でした。(孫氏にしても、子ども達に感動を、という曖昧な主張をされていたのみで、現場の先生には「視聴覚教室や電子黒板でいいじゃん」と反論されそうだと思いました。)
藤原氏が「DSなどICTを活用したドリル学習による学力向上は証明されている」と述べたのに対し、小宮山氏が「私は本当に証明されているとは思わない。後でご議論をさせてください」というやりとりが、会のバランスがとれているという意味で健全な議論ができるのではないかと感じました。

登壇者の主張をまとめると、下記のような印象でした。

○三菱総研 小宮山氏
知識が爆発的に増加・細分化し、絶えず変わっていく中で先生もついて行けない。
これら全ての問題がITで解決できるとは思わないが、答えの相当を担うだろう。
スピード感を持って、どんどん良いものを実証実験で検証を行っていくべき。(ラピッドプロトタイピング指向)

○慶応大 中村伊知哉氏
現状のデジタル教科書の状況、他国の状況のよいまとめをなさっていました。

マイクロソフト 樋口氏 (なんとかビジネスモデルを確立したい)
今の日本はやばい。
東芝CM1でデジタル教科書のデモ実施。
海外で展開できるビジネスモデルを確立したい。

ソフトバンク孫氏 (強いリーダーシップを発揮するための二元論的論理展開)
30年後の日本が生き残るためのビジョン展開として、知的レベルの向上を提案。
結果の平等を批判。国内で格差がなくなっても、国際的な格差が生まれる。
30年後の企業人が求められるもの=リーダーシップ、競争意識、知的能力、グローバル交渉力
プレゼン能力、思考力、検索能力、分析力を学校教育で教えるべき。
丸付けなどITの得意なところはITに、人間の先生がやるべきところは先生に。

○学芸大藤原氏
協働的学びの模擬授業の実践と、それに対してクラス全員の意見を集約するのに情報機器が必要だという主張。
ドリル学習などの反復学習は、機械なら99回間違えても100回目に正解すればほめてくれる。人間だとこうはいかない。(これは教員を馬鹿にしているとの批判も考えられる)
校長がダメだから、多くの校長を変えろ。

というわけで、細かくメモったものをまとめもせずにはっつけます。備忘録代わりです。

2010/07/27 13:30-16:10
デジタル教科書教材協議会設立シンポジウム
明治記念館 曙の間